劇団(演劇創造団体)との連帯カンパ実施の呼びかけ

劇団(演劇創造団体)との連帯カンパの実施について

2020年6月10日

 全国演鑑連幹事会

新型コロナウイルスの感染拡大は多くの舞台芸術家たちに打撃を与えました。

 人間にとって必要なのは、学校、病院そして劇場といわれるヨーロッパでは、日頃から文化予算が潤沢に組まれ、こうした緊急事態においても即刻補償がなされます。例えば、ドイツでは、在住の日本人奏者に対しても3日後に日本円にして60万円が支給されています。アメリカ合衆国でも30万円、まず振り込まれたことが新聞で報道されていました。ドイツの文化大臣モニカ・グリュッターさんの「あなた方は生命維持に欠かせない、私たちはあなた方を見放さない」という言葉どおりに緊急に組まれた舞台芸術家たちへの莫大な支援助成金(500億ユーロ【約5.92兆円】)を、私たちは驚きをもって受け止めました。
 なぜなら、日本では、一世帯に2枚ずつ配られたマスク(未だに配布されていない所もあるようですが)466億円に対し、文化予算は年間約1000億円で、マスク4枚分が日本全体の文化財保護費用も含めた文化予算だからです。日常的に劇団の運営費どころか、こうした緊急事態での補償はまったくありません。
 日本劇団協議会などが3月16日に内閣府に「要望書」をもって交渉に行った際も、「文化は大切、でも税金は使わない」という冷たい態度であったと報道されています。

 緊急事態宣言の下で、全国各地の例会が延期・中止せざるを得ない状況のなか、次々に発表される舞台公演、イベントの中止。舞台がないときは劇団員の約8割がアルバイトで生活し、とくにスタッフは自らの技術で様々なイベント等で生計を立てていますが、自粛・休業要請の波をもろに被り、生活の糧を全く失ってしまいました。長きにわたる自宅待機を余儀なくされる中で、私たちが例会でお迎えした様々な顔が浮かびました。そして、この状態が続けば、舞台を立ち上げていく気力を喪失し、「演劇の崩壊」という言葉を聞くまでになって、そのことが現実味を帯びてきたのです。
 このような状況にあって、迎える鑑賞会の私たちが何か出来ないかと、まずエールの交換が始まりました。そしてその思いを「連帯のカンパ」として具体的に取り組む運動を各地に広げていくことこそが、「演劇の崩壊」を食い止める一助になると、全国幹事会は確信します。これは、単なる財政支援の枠を超えた、私たち鑑賞会・市民劇場の「思い」を届ける何よりのエールになるはずですから。
 まず、劇団の置かれている状況を私たちが知ること、そして私たちの会のあり様、会費の考え方等々をサークルで話し合い話し合いながら、「例会が再開された時に元気な私たちでいよう」、それには「私たちの会は私たち自身で守る」運動をつくり出そうと繋がってきているブロックも出始めていることは、劇団・創造団体にとっても、全国演鑑連にとっても心強いことです。
その動きを全国で展開するために、全国幹事会は、「連帯カンパ」を全国の仲間のみなさんに提起します。

 理事会からのご報告
NPO法人ちば演劇を見る会は、5月よりカンパ活動を開始しました。サークルのご協力に感謝を申し上げます。6月25日現在204サークルから1,481,300円が寄せられています。この活動は8月末まで行います。